熱海で女子高生をめぐる謎の事件が発生し、日本版FBI捜査官が来て地元警察と共に解決せんと奮闘する。要するにツインピークスです。ただし三木聡版ツインピークスです。
『ダメジン』からの三木聡ファンかつ“にわかピーカー”なので、始めは非常にテンション上がりました。が、途中下車してしまいました。どっちも好きなのに。というのも、ネタが割とそのまんまの焼き直しなので比べてしまうのです。
ツインピークスは単なる不思議系思いつきドラマじゃないんです。一見珍妙でしかない小ネタに見えても、それなりに深い意味があるし、色々読み込めるようにできてます。
それが熱海では全部が全部「珍妙でしかない小ネタ」に置き換わっている。もちろん、こうしたナンセンス小ネタギャグの連続技で異世界を演出するのが三木聡節なのだといえばそうなのですが、伝説のカルトドラマと比べるとどうしても見劣りします。世界観が薄すぎます。
それでもやっぱりふせえりさんの場面は面白いし、あの世界を一生懸命再現してるのが伝わりますので3点にしました。