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ダンディ 2 華麗な冒険のsayuriasamaのレビュー・感想・評価

ダンディ 2 華麗な冒険(1971年製作のドラマ)
4.0
トニーカーティス&ロジャームーアで送る、ゴージャスでウィットの効いた作品

いやー、dramarks、海外ドラマ強すぎでしょう。70年代のこの作品のレビューできるなんて。

本作「ダンディー2」は60年代の銀幕のスター、トニーカーティスとドラマ「セイント」のサイモンテンプラーでブレイク、次期007最有力だったロジャームーアの二人が、金があって暇もある、リッチな若者たちの繰り広げる騒動、また探偵まがいの冒険を描いた作品です。

ロジャームーアの自伝によると、トニーカーティスはアドリブがすごくうまくてその芝居に影響されたそう。その後のジェームスボンドの役にもつながったそう。また、紙巻きタバコを止めて葉巻に乗り換えたのもカーティスの影響らしいです。

事件の発端は何パターンかあって、
①二人がたまたまコートダジュールのリゾートで鉢合わせをして、事件に巻き込まれるパターン
②「判事」という、この二人を引き合わせた張本人がいるのですが、彼が依頼をし、調査に行くパターン
③Rムーアのキャラ(シンクレア卿)はイギリスの名家で、その一族で起きる事件にTカーティス演じるダニーが巻き込まれるパターン
このパターンで事件が起こっていきます。

映画では少し人気に陰りがあって、イギリスのドラマに活路を見いだしたカーティスですが、流石は「お熱いのがお好き」「グレートレース」などおしゃれなコメディ、大作で鳴らしたキレはさすが。ムーアもサイモンテンプラーのようなリッチで、かっこよくて、モテモテで、面白いというキャラがはまっていて素敵です。(ただ、ちょっと007時代に比べてふっくらしているのだよね..)

ゲストスターにはデボラムーア(ロジャームーアの娘)がいたり、ムーアボンド時代の脇役の人なんかもいて見つけられると面白いものです。
二人のファッションも、ウィットの富んだ会話もキザで面白い。当時「世界一ギャラ、制作費のかかったドラマ」であったそうですからね。安定した面白さです。

さて、日本では、このドラマの見所1つに「日本語吹き替えのアドリブがすごい」というのも挙げられます。ダニーを広川太一郎さん、シンクレア卿をささきいさおさんがやっていて、それはそれはフリーダムに訳されていますが、私はそのノリにはついて行けませんでした..DVDに英文字幕あればもっとわかったのになあ。ジョーク。
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