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ハゲタカのsayuriasamaのレビュー・感想・評価

ハゲタカ(2007年製作のドラマ)
3.9
経済を舞台に、バトルを繰り広げる骨太ドラマ

近日、リメイクされるようですが、このドラマももう10年くらい経つのですね。

さて、本作「ハゲタカ」はアメリカ仕込みの強気のファンドマネージャーの鷲津の実績を軸に、エリート銀行家、事業主、マスコミ等の所謂群像劇で、6話しかないものの、時間軸は7年くらい(多分)かかっているという、不思議な話です。

大森南朋さん演じる鷲津さんはメガネがイヤミな知的キャラですが、「日本を買い叩く!」をテーマに投資を通じて日本企業をぶった切ります。

このドラマ撮影中に肺がん発覚、その後療養⇒復帰の柴田恭兵さんも(ちょっと危ないヨレヨレ具合ですが)いままでのC調キャラ封印の熱演でストーリーを支えています。このドラマが非常に長い期間を扱うドラマだったこと、神経のすり減る役どころだったことは、療養から戻りやすかったでしょう。ある意味幸運だったと思います。

その他、旅館の息子から成り上がる松田龍平に栗山千明に若手もいい感じ...菅原文太さんみたいな超大御所もドラマを締めていたなあ。

個人的には同族経営で経営不振のおもちゃ会社のストーリーが好きです。富士眞奈美さんの女社長、怪演でした。
ここで、芝野さん(恭さま)は銀行に見切りつけちゃうのだよねー

正直、第1話は難しいですが、次からはとてもよい展開だったと思います。何年も残っていく名ドラマなんでしょう。
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