先日観た「監査法人」が面白かったので、やっぱり「ハゲタカ」も観逃せないと思って鑑賞したのですが、僅か二日間で全話観終えてしまいました。
凄く、面白かったですね。
何か最近のドラマは軽薄そうなものや小説や漫画を原作としたものばかりで、あまり興味を惹かれなかったのですが、
このドラマは企業再生をテーマに取り上げた重厚なストーリーに、
結末を確かめたくなるような展開の見事さも相まって、とても見応えがありました。
社会派な物語というとで難しそうな印象もありましたが、第一回からスムーズに物語に入って行けるし、
企業再生に絡み合うファンドと銀行の駆け引きなども、とてもわかりやすくストーリーに組み込まれているので、
最後まで飽きることなく、また興味深く見ることが出来ました。
キャスト陣も本当に素晴らしくて、魅力的な登場人物たちを、各々が見事に演じきっていて、
それが、ストーリーの緊迫感をしっかりと支えている。
全くと言って良いほどミスキャストが無くて、どの俳優もそれぞれに見所があって良かったですね。
それでも、やっぱり大森南朋に尽きますね。
沢山の豪華キャストに囲まれつつも、抜群の存在感を放っていました。
彼の名演が無ければ、この作品は成立しないんじゃないかと思える程。
細かい表情や、クールな語り口など、作品の中で映えるシーンが沢山ありましたね。
柴田恭平。
後半になっていくにつれて深みを増していく言葉や行動。
その意味が演技を通じてよく伝わってきました。
松田龍平。
中盤に出番が無くて、いきなり後半のキーパーソンになるので、
その間の出来事を描ければ、もっと良い人物になったのになぁと。
栗山千明。
演技というより、その佇まいだけでも成立するような役柄でしたね。
彼女に、とても似合っている役だったと思いました。
その他、やっぱり脇役陣が凄く豪華で、それぞれが良い演技を見せてくれるんですよね。
中尾彬、宇崎竜童、菅原文太、大杉蓮、田中泯。
ベテラン俳優陣の貫禄タップリの演技もとても見応えがあったし、
ストーリーをグッと引き締めていたと思います。
ということで、とても楽しんで観ることが出来ました。
作品はTV放映後も反響が高く、様々なドラマ賞を獲得。
今年6月には主要キャストはそのままに、劇場版も公開されるそうです。
個人的には、大森南朋の「鷲津」が見れるだけでも、映画館に足を運ぶ価値があると思いますね。
今度はどんなマネーゲームを見せてくれるのか、とても楽しみです。
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🎦こちらは、2009年1月15日にブログに投稿したレビューです。
なんか、ちょうどいい感じに細かい内容を忘れてきた頃なので、そろそろ、もう一回観返したいですね。
初見の際は、ホントに凄い勢いで観たので、相当ハマってたんだろうなぁ。
大森南朋の代表作のひとつだと思います。