伝説に描かれ、またこれまで幾度となく出版・映像化されてきたマーリン像は、アーサー王の師であり立派なひげをたくわえた老魔術師だが、このドラマでは、マーリンとアーサー王は同い年の青年。ひょんなことから若きアーサー王子の召使となったマーリンは、まだ半人前の魔術師として、表向きには魔術師であることを隠しながら、アーサーを支えていく。毎回、悪だくみをもつ魔法使いが登場するが、アーサーとマーリンは反発したり、助け合ったりしながら、悪を撃退するうちに人間として成長し、友情と絆を深めていく。勧善懲悪のわかりやすいストーリーだが、美術やメイク、VFXは映画並みのクオリティで、特にセットはウェールズ地方の古城及びパリ北部のピエルフォン城でのロケで制作され見ごたえ十分。
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