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タイガー&ドラゴンのkaitomoのレビュー・感想・評価

タイガー&ドラゴン(2005年製作のドラマ)
4.8
全ドラマで一番好きだった作品の再鑑賞。
やはり圧倒的な面白さ。落語にハマった粗暴さつ話が面白くないヤクザという長瀬智也のキャラクターが観ていてずっと面白い。西田敏行も茶目っ気たっぷりな落語家の大物にしか見えず、話に惹きこまれる。贅沢なことに鶴瓶師匠が落語家ではなくヤクザ役というのもまた憎い。キャストの魅力を語ればきりがないのでこのへんにしておくが、星野源が出ていたことは再見して初めて知った(影薄いけど)。
毎回落語ではじまり、古典落語的な事が現代で起こり、落語でオチをつけるというフォーマットでテンポよく展開する毎話の脚本は芸術的と言える。コメディ全開でありながら人情話の入れ方も絶妙。たまに「そんなゆるいオチ?」というのもあるが、それはそれで落語的。落語の取っ付きづらいところにツッコミを入れつつも、観た人の多くが落語にも興味を持つような落語愛も感じる。
当時、私は本作をきっかけとして、落語とクドカンと蒼井優にハマったものだ。
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