ホラーとコメディは紙一重
ホラーの活路はコメディにあるのではないか?
ホラーファンの方々にはぜひホラーの入り口としての作品として世に知らしめて欲しい。
本作ホラー1コメディ9の大変稀有なドラマ。
『貞子』を鑑賞してふと思った。
根こそぎ評価が低い。かくいう自身も内心がっかりしたとレビューに記載した。
では、全く怖くなかったか?
そう問われるならNO。
全くハラハラしなくて面白くなかったか?
NO。
ホラー作品というのは大変ニッチなジャンルである。
人間の深層心理にが恐怖というものを避ける様できているのか、苦手という人が多い。自分自身もホラーが苦手な人間だったからよくわかる。触れる前に遠ざけてしまうのだ。
つまり、大衆ウケがよくない。
さて、話を戻してこの作品を手掛けているのはホラー界を背負って立つ監督の方々。
メインは『呪怨』の監督なので『貞子』とは関係ないが、「貞子」とやり合えるだけの一大ホラーコンテンツを生み出したその人。
ホラーの専門家達が集まってホラーをネタにコメディを本気で作ったのがこの作品。
ホラーを題材にしているので当然ホラーのお約束もネタにされているのでホラーファンにも嬉しい。
何年かに一度ホラーブームは到来しているがファンは満足できない。
常に刺激に飢えている。
特にジャパニーズホラーを求めている。(これは私だけか)
でも、ホラーに意味や、怖さや、深さ、諸々期待を込めすぎた結果として評点が下がってしまっているような気がする。
「怖かったよ。星5」としておけばみんな観るかもしれない。そうすればホラー界が賑わって新たな名作の一つや二つ、貞子や伽椰子に次ぐホラーキャラが生まれる可能性が上がるのではなかろうか。
その為に貞子や伽椰子がネタキャラとしてコンテンツ化してると思うとなんと泣けてくる事か。
まずはホラーというジャンルをもっと世に広め浸透させる。
その為にはこの作品だ!
しかも、ブレイクを果たした高橋一生氏が出てるんだからもう流行らせるしかないでしょう。
しかもしかも、ホラー漫画家の押切蓮介氏がジャケット書いてる。『でろでろ』と本作はどこか似ている。
問題は、この作品を現状況下で鑑賞できる手段がほぼない事。
致命的だ…。中古もほぼ出回ってないしレンタルもされてない。
メーカーさん。再販希望。