サム太郎

ウォーキング・デッド3のサム太郎のレビュー・感想・評価

ウォーキング・デッド3(2012年製作のドラマ)
3.0
前シーズンでは主人公たちのサバイバビリティにかなり懐疑的な目を向けていましたが、今シーズン開始早々劇的に生存能力を上げた彼らの姿がそこにあってちょっとワロタ 牧場を放棄してのち8ヶ月間、彼らがどんな生活を送ってきたのか全然… 知りたくない… 度重なる悲劇でメンタルどん底の主人公に、メンタルどん底界期待の新星"総督"が衝突し、全面対決を迎える刑務所編。もうやめてあげなよ。
今シーズンでもまた大勢の登場人物たちを見送ったけど、私はウッドベリーと刑務所間を往復してたら最期を迎えることになってしまったアンドレアのことがなんか… 本当に悔しい 勝手に悔しい 大卒だろうが女なんだから黙って炊事洗濯に従事しろと男性から暴言を吐かれ、強くあろうと武器を持つ側に回ってみれば今度は女性の側から「銃を持ってフラフラしてればいいんだから気楽ね」と皮肉を言われ、仲間とはぐれた先で出会った総督との恋愛関係や穏やかな暮らしは長く続かず、憔悴する彼のかわりに街を仕切ろうとするも空回りし、警告のために訪れたかつての仲間たちからは白い目で見られ、うち1人からはベッドで総督の寝首を掻くよう提案され… なんていうか… 猛烈に不完全燃焼を感じてしまって… 一時は諦めていた命を無理やり拾って、ここまで必死に繋いできたのに きっと彼女は、セーフティバーの外し方なんか知らなくてよかったのに
もう1人退場が印象的だったのはメルルで、彼は自分がブレーキの効かない人間なのではなく、半ばヤケクソでそれを踏まないようにしている人間で、だからこそ止まれないことを自覚していたんだな、ある種すごく誠実な男なんだなと印象を改めた直後に 転化した兄の頭をその顔がわからなくなるまでナイフで潰したダリルの心境が複雑で悲しかった。私はあの性格のダリルがリックに当然のように従ってるのが長らく結構不思議だったんだけど、キャロルが「強者には服従するものと頭に刷り込まれてる」と自分とダリルについて話すシーンで全部腑に落ちた 荒れた家庭の中で血を分けた兄と弟、お互いにお互いが一番大切なのは本当だったのに、世界がこんなことになる前から結末が決まっていたようなやりきれなさ
かなりどうでもいいけど本作の登場人物おしなべて爪がすげえ汚いの生々しくて好き シーズン4に続く
サム太郎

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