なち

ウォーキング・デッド7のなちのレビュー・感想・評価

ウォーキング・デッド7(2016年製作のドラマ)
4.3
S6最終話で察しはついていたが、思いの外衝撃的なS7の1話目には正直ちょっと引いた。

ニーガンに一定層支持者がいるのは1話だけでは理解できなかった。だが話数が進むうちにニーガンのカリスマ性がだんだんとわかってきて、なぜか純粋な嫌悪感が無くなった。
いや総督以上のとんでもない独裁者であることは間違いないんだけど、総督にはそこまで感じられなかった凶悪さと圧倒的な権力がすごい。言動から感じる余裕さと見せしめにより『逆らう』という気力を失くさせる手法(みんな不満は持ってるけどね)。
なんといっても自分のミスで自分以外の誰かが犠牲になるシステムは人を服従させる上であまりに有効すぎる。あくまでミスした本人は生かす。そしてミスした本人は、自分のせいで無関係の仲間が殺される絶望感を目の当たりにして徐々に対抗する気力を失っていく。

そんな中でユージーンの存在は私個人的にかなり大きい。空気の読めない言動もあるけど、話が進むにつれて地頭の良さが発揮されて個人的にはなかなか好き。ユーモアのセンスに関しては人を選ぶ気もするが、私はユージーン好きです。
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