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HANNIBAL/ハンニバルのharamouthのレビュー・感想・評価

HANNIBAL/ハンニバル(2013年製作のドラマ)
3.8
レクター博士の狂気を心ゆくまで堪能できるドラマ版ハンニバル、ハマりましたわぁ…。
第一話を見たときは「なんだ、こんなのただのハンサムなマッツミケルセンじゃないか(それが見たい気持ちが5割だけど)!」と下心混じりに憤慨したものだが、回を重ねるごとに〈レクター博士〉をぴったりと着こなすマッツに感嘆。
映画版アンソニーホプキンスの知的に極まったレクター像に、一滴の官能を垂らしたマッツさま、、ありがてぇな

3シーズンを通して描かれるのは、レクター博士(マッツミケルセン)とウィルグレアム捜査官(ヒューダンシー、映画版ではエドワートノートンが演じた役どころだ)、鏡写しのような2人の関係ー共闘、友情、愛、憎悪、敵意…。
常に死を傍に感じながらの2人の歩みを通して、〈人間を人間たらしめているもの〉をひたすら真摯に描いているとも。

グロテスクな殺人は、苦手な人にとっては苦行以外の何者でもない(CSIやらクリミナルマインドやらのUSドラマで鍛えられたつもりの私でも何度もオエってなった、つらい)けれど、画面の美しさとキャストの麗しさは折り紙付き。
週末趣味料理人の私としては、レクター博士のキッチンとカネに糸目をつけないお料理、素敵なテーブルウエアには憧れちゃう。

吹き替えは井上和彦、浪川大輔、玄田哲章…と危なげなく豪華で満足度高いっす。
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