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仮面ライダー555のIdeonのレビュー・感想・評価

仮面ライダー555(2003年製作のドラマ)
3.5
近未来の日本、スマートブレインという謎の組織が暗躍している。そこで働く父親から謎のベルトを送られた真理は東京に向かうが、謎の怪人オルフェノクに襲われる。偶々同行していた巧がベルトに適合し変身して難を逃れたが、オルフェノクに変身する者が各地で次々と出現していたのだった…というお話。
交通事故で全てを失いホースオルフェノクに変身してしまう木場と、九州から東京に向かう巧と真理を並行して描くという、子供番組としては奇抜すぎる第1話。ヒーローよりも怪人と化した者たちの悲しみを描くのに尺を取っている。ヒーロー以外の登場人物の背景も丁寧に描く井上敏樹脚本の真骨頂である。ファイズのデザインも仮面ライダーらしいライダーの完成形であり、必殺技もすこぶるかっこいい。サブライダーもきちんと順序だてて登場しキャラが立っている。近年の最初から複数のライダーがわらわらと登場しカオス状態になっているシリーズとは違う。確かなストーリーテリングの力を感じる。ドンブラザースがあれほどデタラメなキャラ設定にもかかわらず、毎回面白く見られるのも井上脚本の力ではないだろうか。
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