りょうん

空から降る一億の星のりょうんのネタバレレビュー・内容・結末

空から降る一億の星(2002年製作のドラマ)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

このドラマが放送されていた頃は、
自分は中学生で塾に通ってた。
月水金が塾だったから、このドラマ、
ちゃんと観られなかったんだ。

当時の感覚でいうと、
「エンディングテーマがつまらない歌だから、観なくてもいっか」
という感じだった。

だから、どんな感じのドラマだったのか気になっていて、ちょうど再放送してくれてよかった。



奇しくも他局で木村くんがフレンチのシェフやってるときに、こっちでは若き木村くんがフレンチの見習いをやっているという。

この二人、もちろん年は違うし、別人の設定ではあるけど、とても同一人物がやってるとは思えなかった。
人の話遮ったり、話そらしてみたり、
木村くんらしさもあったけど。

ひねくれた感じの育ち方して、
上手い具合に人を殺させて、
多くはしゃべらない、
最低限の愛想は持ってるけど、
やっぱりどこかワルの雰囲気を漂わせているのに、
目が輝いていて、まっすぐだった。



ふかっちゃんも同じく、純粋でまっすぐな目をしていた。
とても可愛いなと思った。

どうしても、初めてふかっちゃんを観たカバチタレから、その他、
だいたい言葉を並べてまくし立てるようなキャラが多いイメージで、
今回もいつもよりゆっくりながら
言葉を並べて加えて加えて喋るシーンもあったけれども、
失礼ながら、ふかっちゃんをとてもかわいいと思った。

歳にして、今の自分と同じくらいなわけで、惹かれるのもおかしくないか。
上が細身にワイドなパンツを身につけて、
Aラインのシルエットもわりと好みかな。



このまっすぐな二人が惹かれ合うのはある種、必然のような感じもした。
あるいは、血のつながりがそうさせたのだろうか。



まあ血が最終的に引き金となって悲劇となるわけで、
「好きになった相手が兄弟だった」系の話なんてのはわりとベタな気がするけど、
描き方によって、ここまで切なくなるとは。

最高級に切なくて悲しいのではないか。

今年の初めに『マチネの終わりに』を読んで、二日くらい引きずったけれども、
このドラマにもやられそうだ。

とりあえず録画してある桑野さんに笑わせてもらうしかない。