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ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン 3のkkkのk太郎のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

政治サスペンスドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』のシーズン3。

大統領就任という野望を果たしたフランク。しかし、玉座を狙う政治家やロシア大統領ヴィクトル・ペトロフ、そして妻クレアとの関係など、様々な困難が彼の前に立ち塞がる…。

○キャスト
フランシス・アンダーウッド…ケヴィン・スペイシー(兼製作総指揮)。
レミー・ダントン…マハーシャラ・アリ。

製作総指揮に名を連ねるのはデヴィッド・フィンチャー。

情け無用の政治劇もシーズン3に突入。
正直このドラマには全くハマっていなかったのだが、このシーズン3はなぜだかとっても面白く観る事が出来た!

これはやはり、元KGBという経歴を持つロシア大統領ウラジーミル・プーチン…じゃなかった、ヴィクトル・ペトロフの存在が大きい。
これまではフランクの狂気的な野心に対抗出来る人物がおらず、全て彼の思うがままに物語は進んでいた。しかし、ペトロフというかつてない強敵の登場により、フランクは窮地に立たされる。
この2人による謀略戦のヒリヒリ感が堪らんっ!!クレアという弱みを見抜き、そこを容赦なく突いてくるペトロフの攻撃。このいやらしさったらない。
基本的には2人とも極悪非道な人間なので、どちらかを応援したくなるとかそういう感情は湧いてこないんだけど、大国同士のコンゲームというのはやはり燃えますね。

フランクとクレア、ダグとレイチェル、レミーとジャッキーなど、男女関係の変化も本シーズンの見せ場の一つ。
これまで二人三脚で物語を引っ張ってきたフランク・クレア組の関係性に決定的な亀裂が入ってしまった。シーズン1でも似たような事があった気がするが、今回はより深刻。クレアを失った事がフランクを強くするのか、はたまた弱らせるのか。今後の物語に注目です。

ロシアによる権謀術数や、イスラエル/パレスチナ間の緊張など、現在の社会情勢を予知していたかのような展開の数々には驚かされる。これを作ってる人、めっちゃ頭良いよね。

という訳で、ようやくこのドラマの面白さがわかってきた。現実でもホワイトハウスや国連はこのくらいドロドロしているんだろうか?教えてバイデンさん。
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