えにーでいなう

夫のちんぽが入らないのえにーでいなうのレビュー・感想・評価

夫のちんぽが入らない(2019年製作のドラマ)
4.5
石橋菜津美さんが可愛すぎてそれだけで充分ー!!と、まず言いたい。
それに加えて、中村さんや、くみちゃんのお母さん等演技最高やったです。

最近ネトフリでアトランタやマインドハンターなどなど話題作見てきて、フィンチャーとかさ、映画人が今はドラマを新たな表現の場にしてて〜とか聞いてるしそれは分かるんだけど。いまいちドラマじゃなきゃいけない理由とか分からなくて、そもそもドラマはアートフォームなのか?という疑問すら持ち始め。。という状態でした。それにストレンジャーシングスもクソ面白いんだけど、あれは感覚的に帯のバラエティー番組に近い感覚だったし。

そんな時にこのドラマを見て、ようやくドラマでしか積み上げられない感情が見つかったし、これは音楽や映画と同じレイヤーにいるアートフォームだと初めて実感できた。それくらい僕にはエポックメイキングな素晴らしい体験だった。

夫のちんぽが入らない事って、場合によってはその人の人生にめちゃくちゃ大きく影響する。ちんぽが入る夫婦だってどっちかが拒絶してセックスレスになったりとか、セックスの好みが合わなかったりとか色々問題抱えてる。したいとかしたくないとかって内発する欲望だからめちゃくちゃ心に直結してるのに、それで揉めると自分がとことん情けなくなるんですよね。その情けなくなる感が性の問題特有の難点である。という事を思いました。

この夫婦は、ドラマ10話分積み重ねていろんな事をそれぞれ積み重ねてラストに向かう感じ。素晴らしかったです。

終わりの方で、初めて会ったアパートに戻ったシーン。セックスは必要ないとお互いの認識を合わせた途端に、入れようとする件。まじで素晴らしい脚本だなと思った。だから、性の話はめんどうです!