茶一郎

ブレイキング・バッド SEASON 1の茶一郎のレビュー・感想・評価

4.6
 【記録】 
 「高校の化学教師が薬物製造職人に」というパンチ力のある設定を軸にした悪漢成長物語でありながら、寿命僅かの男が死に場所を求めて奮闘する「ガンバレお父さん物語」。
 ただでさえその悪党成り上がりモノを百点満点で語っている上で、父親と家族の物語、またバディモノ、主人公周りの少し狂っている登場人物たちの織りなすオフビートなコメディを加えて最高潮の物語に仕上がっています。

 「がん治療における脱毛」を「スキンヘッドという悪党的風貌」への到達として捉えた中盤のお話はアガりまくり。化学を学んでいる者としては、化学という知識で暴力だけの悪者を屈服させる展開には否が応でも溜飲が下がりますし、他の映像作品では綺麗に折り込まれている「ひだ付きろ紙」をあそこまでリアルなものとして再現する、この作り手のリアリティには脱帽します。