たわらさん

ブレイキング・バッド SEASON 2のたわらさんのレビュー・感想・評価

4.6
道を踏み外していくことで徐々に家族との関係が上手くいかなくなっていく。また自分がメスを製造しなくても救われる正しい道が存在したことに気付き、罪悪感に苛まれる。デッドラインが決まっていたからこそ身命を賭したのに、やるせ無さも荷重になりウォルターを苦しめる。ジュニアが正当な方法で集金している姿を映すことでウォルターの影はまた濃くなるんですよね。トイレで物に当たったり、募金の音に苛立ちを隠せない様子など本作は本当に巧い。

シーズンを重ねていくとウォルターの悪性とジェシーの善性が顕著になっていくんですが、本シーズンだとジェシーのジャンキー加減がやらかしているのでウォルターに感情移入してしまう点も多い。どこかのタイミングで逆転はするんですが、良くも悪くもウォルターの知性が裏社会で通用してしまうのに対して、ジェシーは不適正なんですよね。

✔️雑感
・ジェシーの子供思いな点が窺える回や、荒野でのバディ回が個人的に好き。その後のオチとして信用してもらうために痴呆を演じるのも最高ですし、『ブレイキングバッド』はジジイの裸なんよ。
・ジェシーの小松菜奈系のガールフレンドが可愛らしい。
たわらさん

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