今までスロースタートが多かったけど、今シーズンはビジネスの再スタートであるので序盤から畳み掛けるような展開で飽きさせない。
ガスが『デスノート』のLのように優秀な存在であることが度々伝わってくる。対するウォルターは夜神月である。感情的でありエゴイズムも強いが、手段を選ばない合理的な判断は秀逸。第8話での負の遺産の始末は『ゴッドファーザー』を想起させる。ウォルターが清々しいくらい悪に染まり、Season1の頃のウォルターはいない。
対するジェシーが善になっていき、ウォルターの影が極まった今シーズン。その無慈悲さは面白い。放送当時は第8話から1年開くのは酷だ。DEAとの対決、ウォルター、ジェシーの未来が決まるFinal Seasonが楽しみだ。
-----------------------------------------------
崩壊の影が忍び寄るハイゼンベルク帝国物語。胸が締め付けられる人間関係の崩れ。ウォルターにとってジェシーはハイゼンベルクの方の自分を初めに肯定してくれた存在でもあり、擬似的な親子関係であるのが切ない。5-2,5-5のイントロが何の変哲もない物語に見せて需要なファクターとして機能する秀逸さ。