もしもし五反田

ブラック・ミラー シーズン1のもしもし五反田のレビュー・感想・評価

ブラック・ミラー シーズン1(2011年製作のドラマ)
4.0
●S1-1「国歌」
政府が政府であるために選ぶ姿勢と国民の集団心理、
モラルなしのマスコミ、
それらすべてを“作品”となす芸術家それぞれの愚かさと、
その出来事をなかったことにはできない家族の視点全部が詰まっている。
内容がヘビーなゆえ毛嫌いしている方も多いけど、この話がブラックミラーの第一話になったのは現代への警鐘だと思っている。
あなたも私も、時代に翻弄されている。

●S1-2「1500万メリット」
「偽物ばかり」を主張するものの自分もそんな世界に取り入れられて、そこでしか生きられない切なさよ…。
どんなに想いを叫んだところで誰かのおいしいネタになるだけ。
世界に飼い殺されている。
果たして最後に映った木々や鳥は“本物”だったのかしら。

● S1-3「人生の軌跡のすべて」
過去の記憶に囚われすぎて自滅していく主人公が無様すぎる。
そんなテクノロジーもクソくらえ。
過去をすべて明白にしていくことは気持ちの良いことなのか。
人は忘れるからこそ、前を向いて生きていける。