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1-1
誘拐モノの設定の交換条件を『首相の獣姦』とする事で視聴者自身も究極の選択を体験できる引きがあった。それ以外はオーソドックス。承1で失敗し承2に走るところなんか誘拐モノとしてかなりベタ。
ただオチとしての犯人像はさして意外でもないし、首相の結論を大衆の支持率に依存させた結果、葛藤自体を薄っぺらくした事が終盤のドラマ性を弱めてしまった印象。もちろん馬鹿な大衆に左右される事への風刺が意図にあるんだろうけど、それを強調するならするで首相を日本の政治家みたいに愚かにしないと笑えない。
1-2
序盤から部屋を囲う仮想現実の設定の遊びの引きはあるんだけど、女の子が遭う辱め的な展開は1-1と被ってて飽きた。ただ課金と現実の逆転現象が起きてる一部の人々への風刺だったり、匿名的に存在する事での他者の痛みへの麻痺感覚だったりへの風刺としては上手く出来てる。
1-3
記憶チップがあったら、という設定を存分に使った内容。人の過去の記憶を覗ける側面なんかはSNS的なモチーフ。Facebookで彼女の元カレ写真見るような感覚を想起させる。ただ、もう少し視聴者レベルに落として設定を使った方が主人公の感情移入ができた気もする。
