欲と名声にとりつかれたスーパーヒーローたち。非公式に「ザ・ボーイズ」と呼ばれるグループが腐敗したスーパーヒーローたちを倒そうとする。特殊能力を持たない彼らは根性と信念で悪しきヒーローに立ち向かう。
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日本人でもかなり見やすい海外ドラマだと思う。第一話から登場人物のキャラクター個性を描けているので、キャラ区別がしやすいし、敵がホームランダーみたいな超人スーパーヒーローなので主人公サイドが常に瞬殺される可能性を抱いているので緊張感を保って見ていられる。
加えてヒーロー映画全盛だからこその批評性はもちろん、ソーシャルメディア、ME TOO、キリスト教福音派などと向き合うモチーフはかなり現代的。何より主人公達ザ・ボーイズ側を正義と描かず、あえて唯一の善人スターライトを敵側に配置する事で復讐に葛藤を抱きながらも進めざるをえない辛い展開はかなり引きが強い。
何より褒め言葉でホームランダーが最高に嫌いだ。MCUヴィランに魅力がないのってその弱さだけじゃなくて、悪事をしているから「悪」となっている事に対する依存が大きい。だからキャラクターとして嫌いにはなれないけど、今作のヴィラン(スーパーヒーロー)は正義を振りかざす為に人間的な醜い側面を都合良く正当化している所にクソさがあってめちゃくちゃ驚異的で良い。
