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ブラック・ミラー シーズン3のcigaretteのネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・ミラー シーズン3(2013年製作のドラマ)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ブラックミラーは、きになるエピソードのみピックアップして視聴してます。

ep4 サン・ジュニペロ
エミー賞受賞作品。
懐かしい1980年くらいのディスコブーム到来中な活気ある夜の街並みから始まる。
メガネ姿の真面目な女の子ヨーキーは、派手なファッションが目を引く女子ケリーと知り合う。二人とも素性は語らないが不思議と惹かれあう。ケリーはバイセクシャルで、ヨーキーをベッドへと誘う。甘い一夜を過ごしたものの、それ以降ケリーは街に姿を表さなくなり、必死に探すヨーキー。
ケリーなら、他の時代にも行ってるみたいだとアドバイスされる。
そう、ここは仮想都市サンジュペニロ、ここにいる人は実体ではない。
ヨーキーは、やっと探し当てたケリーに、仮想世界とはいえ一時的なモノではない愛がらあることを伝え現実で自分は結婚をするのだと説明する。ならその前にリアル同志で会いたいと持ちかけるケリー。
現実世界、70歳は過ぎてるであろうケリーは、ヨーキーがいるという施設に向かう。
ヨーキーは全身不随、目でしか意思表示できない高度障がい者であった。21歳のときに事故にあってから、ずっとベッドの上。健常者だった時はレズビアンな自分が世の中に受け入れててもらえない事に苦しんでいた。ヨーキーやケリーはビジター訪問者なので、サンジュニペロには週に1回数時間しかいられない。ヨーキーは一生サンジュニペロに暮らすべく、安楽死を望んでいた(身体を無くし、クラウド内で生きる)、宗教的な理由から安楽死は家族の同意を得れず、仕方なく名ばかりの紙契約の結婚をする予定だったのだ。
実はケリーにもそれなりの過去があった。結婚し子供に先に先立たれ、夫婦でその辛さを乗り切ってきた。しかし、旦那もなくなり(クラウドで生きることは望まないダンナ).残りの人生、週に1回は、気ままに好きなようにサンジュニペロで過ごしていたのだ。
現実のケリーは、ヨーキーに求婚。
ヨーキーは無事に安楽死を迎えた。
身体を手放しクラウド世界で暮らすヨーキーは、早く一緒に暮らそうとケリーを誘う
。身体を手放すことに抵抗があるケリーであったが、、、
ラストシーン、ずっと一緒とばかりに海岸沿いをオープンカーでエンジョイする二人の姿があって。

レズビアンも、クラウド恋愛も、体の構造を超越した非生産的な恋愛の姿だ。だからこぞ、精神的な究極の恋愛が試されているともいえる。
この1話の中に、SFも恋愛もヒューマンドラマも、ミステリーも、絶妙にからみあっているし、見応えのある話でした。
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