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ベター・コール・ソウル シーズン6のtanakaのレビュー・感想・評価

4.5
マイク、ナチョ、ラロが絡むエピソードは面白かったが、肝心のジミーとキムの話については無理矢理感があって乗れなかったのが正直な所。キムが基金の援助を受けられるのに、それを蹴ってまである計画を決行したのは、サンドパイパーの原告団のためかというと、そうではなく、当然彼らが楽しんてやっていただけの事である。その行動がもたらした結末は、あまりに酷く、ジミーとキムには嫌悪感しか無かった。けれども、それこそが製作陣の狙いだったのだとするならば素晴らしい作劇だとは思う。

ラスト、事態は何一つ好転はしていないけれど、前向きだった事が救いか。だが、リスタートとは程遠く、待つのは罪を償うだけの人生である。それだけ業の深さを描くドラマだったのだが、時にコミカルに、時にシリアスに、時にエモーショナルに描き切ったのは単純に凄いと思うし、ブレイキング・バッドに劣らない作品だと言える。
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