はる

シャープ・オブジェクト KIZU-傷-:連続少女猟奇殺人事件のはるのレビュー・感想・評価

5.0
超ド級のサイコスリラー。
監督は『ビッグリトルライズ』のジャンマルクヴァレ、原作者は『ゴーンガール』のギリアンフリン、そして主演にエイミーアダムスという最強の布陣の暗黒ドラマ。
立て続けに起こった少女の殺害事件を記者であるエイミーアダムスが取材していくミステリー。
結末があまりにもおぞましく凄まじ過ぎて中々こんな恐ろしいドラマに出会える事はないと思いました。観終わった後は茫然自失になりました。
大きく展開させる事はなく、少しずつ確実に首を絞めるように観ている側の不安感を煽ります。嫌な空気だったり、ちょっとした言葉だったり、あらゆる角度から丁寧に包囲してくるので、気づいた時にはもう手遅れ。とにかく先が読めない読めなすぎる。町の人間すべてが怪しく見えてくるのです。
主演のエイミーアダムスとその母親を演じたパトリシアクラークソンの演技は圧巻。本当に素晴らしい。
ラスト10秒でドン底に叩き落とされる最悪の感覚をぜひ味わって欲しい。
はる

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