コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルの亡きあと、その覇権を巡って争うコロンビアを描く本作。
season1~2の主演とパブロがいなくなったことで、season3が失速した感は否めないが、歴史の諸行無常感は堪能できた。
何より面白かったのが、本作の敵であり、暴君であり人たらしのパブロと対照的な「カリの紳士たち」。
彼らはseason1~2では現代的な感覚を持ち、ビジネスとして麻薬を扱っていた、実にスマートなカルテルであったが、season3に入りDEAに追われるようになると、そのスマートさは薄れて、単なる破落戸、パブロのような暴力的集団となる。結局のところ、どんなにを決め込もうが、悪党は悪党なのだ。