筑前助広さんの映画レビュー・感想・評価

筑前助広

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ウォンテッド(2008年製作の映画)

3.2

冴えないダメリーマンの主人公が、ある日美女と出会うことで、出生の秘密を知り、秘められた暗殺者の才能を開花させていくという、ある意味で王道展開のストーリー。
弾道が曲がる、狙った銃弾同士でぶつかるなど、
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月影の下で(2019年製作の映画)

2.5

これは驚いた。前情報なしで視聴して、この展開には驚いた。
この驚きは、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」以来。
ああ、そういうのね!って感じ。物語自体はよく練られていて、今までにない新鮮味を感じました
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SAS:反逆のブラックスワン(2021年製作の映画)

3.1

冷酷非道の民間軍事会社ブラックスワンが、政府に見捨てられた腹いせに、英仏海峡トンネルを爆破しようとするアクション映画。
このブラックスワン、ある村で虐殺行為をするんですが、そうです。完全にブラックウォ
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アウトロー・キング ~スコットランドの英雄~(2018年製作の映画)

3.7

色々違うが、目を細めて観れば、メルギブ主演「ブレイブハート」の続編のような位置づけが出来る作品。
事実として、物語はウォレスの反乱末期、そして刑死をきっかけに動き始める(八つ裂きになったウォレスの肉塊
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キング(2019年製作の映画)

4.1

シェイクスピアの戯曲「ヘンリー四世 第1~2部、ヘンリー五世」を下敷きにした歴史大作。
王位後継者なのに半ば放棄したような放蕩息子が、次第に覚醒し最後はフランスとの決戦へ挑む物語。
ちょっと駆け足過ぎ
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シルバラード(1985年製作の映画)

4.0

西部劇のありとあらゆる醍醐味が詰まった一作。
早撃ち流れ者にお調子者の二丁拳銃、義理に厚い黒人ガンマンに悪徳保安官。欲を言えば、ネイティブアメリカンのキャラが一人欲しかったが、それは欲張り過ぎか。
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ザ・ハード・ウェイ(2019年製作の映画)

2.1

このパッケージから伝わるB級映画感。そして期待を裏切らぬB級さ!アクションはかっこいいし、物語は全く複雑ではないので、頭を空っぽにしてアクションを楽しめる、土曜の深夜放送でありそうな映画っぽさが最高で>>続きを読む

この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

5.0

はい、今年最高の映画来ました。
そして、オールタイムベスト10に入る傑作です。
最高過ぎて泣けてくる。こんなに胸を抉る、そして幸福に満ちた映画はそうはない。
物語は南北戦争後のアメリカ。新聞の読み聞か
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

ずっと観たかったスコセッシ作品を視聴。
ノンフィクションを映画化しただけあって、荒唐無稽なアクションは無い。淡々と謀略を進め、淡々と殺し、淡々と死体を始末していく。
その抑えた描写がスコセッシ!だし、
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.9

申し訳ない。どんな名優が原作ファンも唸らせる演技・再現をしても、羌瘣を演じる筑前激推し女優・清野菜名しか目に入らなかった。
せっちゃんが可愛くて可愛くて、僕の視界には羌瘣と、たまに王騎が入るぐらい。
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キングダム(2019年製作の映画)

3.7

続編視聴の前に、おさらい的に再視聴。
漫画の実写化には色々あるだろうけど、結果的にどの役もイメージを壊していない(楊端和だけは、高橋メアリージュンが良かったけど)
また王騎の大沢たかおも、最初は「えっ
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.4

現代ヤクザの生きづらさ、暴対法の是非について考えさせる一作。
前半はヤクザがぶいぶい言わせていた時代を、従来の任侠映画のように描いていながら、後半で一気に「現実」を見せつける仕様になっている。
特に後
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.0

これで三度目なんだけど、良かった。本当に良かった。
戦闘が最高にかっこいいし、BGMが最高にノれるし、何よりハサウェイがいい!
思想犯なんだけど、逆シャアから成長した感じが◎。また組織としてのマフティ
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6日間(2017年製作の映画)

2.8

駐英イラン大使館占拠事件という、実在の事件をモデルにしているからか、派手なドンパチはない。ただ淡々と事態が推移していくが、その淡々とした様にリアリティーを感じる。人によっては物足りないと思うかもしれな>>続きを読む

ガン・シティ ~動乱のバルセロナ~(2018年製作の映画)

2.8

1920年代のバルセロナが舞台。
労働争議に燃える労働者。潜り込んだアナーキスト。ギャングと癒着し、腐敗極まる警察。そして、国権への野心を燃やす軍部。
そんな糞ったれの状況で、アナーキストによる武器強
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.0

凄腕の殺し屋が依頼に失敗したことで、組織に報復を受ける。殺し屋は、その復讐を果たそうとするが――という物語。
物語全体が静かで、スタイリッシュ。無骨で、小説でいうところの体言止めのオンパレードで、如何
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七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

僕にとって、オリジンである作品の一つ。
あの雨の中での激闘は、何度観ても色あせることはない。
のですが、今回は勝四郎が久蔵に放った、「あなたは素晴らしい人です。私は前からそれを言いたかった」という言葉
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

とある女子高生殺し屋コンビが、社会に適合しようとバイトに励もうとするも、トラブルに巻き込まれて……という物語。
リコリコを彷彿させる美少女コンビが、ジョン・ウィックのようなガンフーを展開する。
多分、
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.7

この作品はアクションが魅力だが、最大の魅力は「暗黒世界」の描き方にあると思う。
コンチネンタルと呼ばれる暗黒の組織には、厳しい掟の下で秩序があり、ホテルや死体処理などの営みがある。
こうしたリアルと虚
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ザ・テキサス・レンジャーズ​(2019年製作の映画)

3.9

あの「俺たちに明日はない」で有名なボニー&クライド事件を、追う立場から描いた作品。
ボニーたちの凶悪事件を止めるべく、政府はFBIとは別にテキサス・レンジャーの元捜査官に声をかけ、事件の捜査に当たらせ
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最後の追跡(2016年製作の映画)

3.4

テキサスの荒野を舞台に、ある理由から銀行強盗を働く兄弟と、それを追う定年間際のテキサスレンジャーとの戦いを描く、ハードボイルド映画。
乾いた荒野を再現するような、淡々とした描写の連続は退屈に思う人も多
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キングのメッセージ(2016年製作の映画)

3.6

「キングからのメッセージ」視聴

面白かった。まるで北方謙三の現代小説を見ているような印象。
南アフリカの貧しいタクシードライバーが、行方不明になった妹を探しに、ロサンゼルスへ探しに現れるところから物
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ザ・ハーダー・ゼイ・フォール 報復の荒野(2021年製作の映画)

3.4

黒人のカッコよさがとことん光る西部劇。
白人が殆ど登場しない。まるで添え物。あたかも、少し前の黒人のような扱いで、中盤に登場した白人の町と黒人への差別も、今まで「小汚く貧乏で獰猛な黒人」を描いたことの
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レプタイル -蜥蜴-(2023年製作の映画)

2.9

ベニチオ・デル・トロ主演の刑事ドラマ。とにかく、デル・トロが渋い。ファンはそれだけで見る価値があります。映画の内容は、淡々としたサスペンス。終始淡々としているので、デル・トロのファン以外は厳しいかも(>>続きを読む

ブラッド・アンド・ゴールド ~黄金の血戦場~(2023年製作の映画)

2.7

ナチスドイツの脱走兵とドイツ軍と民間人が、ユダヤ人が残した金塊を巡ってドンパチする、言わばドイツ版のゴールデンカムイ。主人公が不死身だし、ラスボスのいかれ具合含め、まんま金カム。でも楽しめました。何も>>続きを読む

るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

3.5

実写版成功の肝は、キャスティングにある。このシリーズに至っては、大きなキャスティングミスらしいミスは目立たないような気がする。どれも許容範囲内であり、特に志々雄・宗次郎・条張に関しては完璧ではないだろ>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.7

父と娘の二人暮らしをする主人公の少女。貧困で苦労しながらも、笑いながら暮らしていたが、ある日父親が懸賞金300万円の指名手配犯を見たと言って失踪する。少女は父親探しを開始するが――。
ストレスフルな陰
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るろうに剣心(2012年製作の映画)

3.5

ジョンウィック的時代劇が観たくて、再視聴。佐藤健熱演の剣心は最高で、配役の妙が光る。また、黒笠を演じた吉川晃司もはまり役。現在、人斬りのその後を描く原稿を抱えていたので、すごく参考になった。僕の作品も>>続きを読む

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.5

「ヘルドッグス」視聴

大好きな深町秋生せんせ原作の、ハードボイルド・アクションヤクザ映画。
僕が岡田准一ガチファンであることを自覚して以降、もう彼の魅力にメロメロです。今回も超絶かっこいい。しかし、
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.3

ダークナイト系でありながら、ジョーカーの影響を受けたバットマン。アクションよりも、謎解きに力を入れた印象。長い上に画面が暗く、よほどファンでない限りは苦行になるかもしれない。僕は好きだけどね!

大殺陣(1964年製作の映画)

3.0

徹底チャンバラ主義を掲げる身として、一度は見たかった作品。
酒井忠清の独裁を打ち破らんと、甲府宰相・徳川綱重の暗殺を目論む山鹿素行一派の破滅を描いていく、この作品。
演者は若き日の里見浩太朗に、平幹二
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機動戦士ガンダムNT(2018年製作の映画)

3.5

やっぱり、好きだなー福井晴敏のガンダムシリーズ。
オードリーもだけど、リタも可愛んだよな。ガンダムシリーズでも、屈指の可愛いヒロイン。
福井晴敏のガンダムはガノタに否定されがちだけど、僕は「それでも!
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

5.0

「ジョーカー」で話題のホアキン・フェニックスが主演。
あの不穏なジョーカーの原点を感じるような気がする。ホアキンはこんな役が似合うのかねぇ。
ヒロインが超絶可愛い。そんなヒロインを買う、アメリカの変態
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モスル~ある SWAT 部隊の戦い~(2019年製作の映画)

3.5

イラクを舞台にイスラム過激派組織と、地元の特殊部隊との死闘。戦闘の緊迫感が半端ない。
主人公が参加した任務の目的は最後の最後まで明かされず、ただ過激派との戦闘が続くが、任務の真相を知った時に、戦場での
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.8

面白かった。岡田君の土方はどうだろう?と思ったが、あれはあれで◎。(そも岡田君が好きなんで、公平な判断は出来ぬ)
キャスティングには文句はない。伊東甲子太郎がガチムチだったのには驚いたぐらい。芹沢は勿
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アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)

4.5

キャッチコピーの「無様に輝け」が胸を抉る、衝撃のボクシング映画。
主人公は、一度だけ日本タイトルに迫りながらも、それ以降は鳴かず飛ばずで、無様に「噛ませ犬(アンダードッグ)」をしている男。
ジムの仲間
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