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白線流しのjunのレビュー・感想・評価

白線流し(1996年製作のドラマ)
3.7
Tverにて名作をパート②

セーラー服に憧れたのは確かコレがきっかけだったような…

放送当時は主演の酒井美紀さんの毛量が気になったりまどかのわがままっぷりがどうも苦手だったり雑念が色々あったけど月日が経ち大人になって改めて観てもやっぱりまどかだけは受け付けなかった。笑

だけどこの時代のドラマの音楽は本当にいいものが多くかかるだけでその当時に引き戻されるぐらいの力がある。
特に『空も飛べるはず』のイントロ
《タタタンタンタタタンターンタタン》が流れてくるだけで当時も今も変わらず鳥肌が立つ。クリアなイメージの楽曲がこのドラマの世界観にとても合っていて好きだったな。今と違ってちゃんとオープニングがあるのもいい。

ストーリー自体は地味だけど大人になりたいのになりきれない、でもいざ卒業を迎えて大人に近づくとやっぱり子供のままでいたい…そういう繊細な10代の気持ちをうまく代弁してくれていたなと思う。

このぐらいの歳って勉強のことや友達のこと、家族とのこと。
毎日揉みくちゃにされながら無い知識を振り絞ってみんな生きてたと思う。
これを観て青春時代を思い出す大人もたくさんいそう。

卒業後、それぞれが見つけた夢に向かって別々に歩み出す様子が描かれるラストは綺麗でよかったけど言ってもまだ高校生。
あの歳でそれができるのは一握りかな。

見つけた時に何か始められる人間でいられればいいのかなと思う。
jun

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