自殺の理由を描くのに短絡的な原因に納めずに多角的に浮かび上がらせる作りは、原因を分かりやすく決めつけ戦犯を血祭りにして溜飲を下げる日本人的価値観ではまず生まれてこなかったに違いない。
スクールカーストそれ自体ではなく、生徒それぞれの学内における立場からの想像力の欠如を告発してるのも良いし、イジメ学園ドラマなのに決して集団性や閉鎖性で勝負してない所が新鮮だった。
セレーナ・ゴメスがプロデューサーで入ってるし学園ドラマだから青臭い音楽がかかりまくるのかと思ったら、冒頭のJoy Divisionにはじまりhamilton leithauser + rostamとかAngel Olsenが流れたり音楽も素晴らしかった。
主人公がテープを聴く速さを視聴者自身の視聴ペースとシンクロさせる面白さ、結末まで止まらない中毒性ともに凄かった。