はる

バリーのはるのレビュー・感想・評価

バリー(2018年製作のドラマ)
4.5
もう殺しはうんざりな殺し屋が演劇にハマり世界が変わるかと思えば。。

コメディ要素は確かにありますが全体としては中々シリアスなクライムサスペンスで、1話30分全8話というコンパクトさでありながら、細やかな伏線回収と冷たい暴力描写で魅せる傑作でした。ビル・ヘイダー演じるバリーのキャラクターが悪人ではないのですが、なにか問題が起きた時に割とすぐに殺しという選択肢に走ってしまうというのが物語をどんどんスイングさせていきます。殺しへの苦悩が舞台演劇では良い影響をもたらしてしまうというのも面白く、最悪な殺しをした後に最高の演技が出来てしまうというのは何たる皮肉でしょうか。ヒロ・ムライが監督した回が好みだったのとラストエピソードの切れ味の鋭さには驚かされました。次シーズンも観ていこうと思います。
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