暮色涼風

ゲーム・オブ・スローンズ 第一章:七王国戦記の暮色涼風のレビュー・感想・評価

3.5
主人公が誰なのか、主観を定めずに話が進んでいく。観客がどのキャラクターを気に入り応援するのかは、観る手に委ねるというストーリー構成だ。
そのやり方は、物語に主軸がないように見られてしまう、という失敗を孕んでいる。
実際、前半5話くらいまでは、誰が誰で何がしたいのか、誰にも感情移入できず、プロデューサーがただ女優のおっぱい見たさで作ったかのようで、どこに行き着きたいのか見えず、観続けるのが苦痛だった。
しかし、複雑だった人物相関もまるで粉ふるいにかけられるように、良い人が死んだり悪い人が際立ったりし始めて、主人公に値する人物が見えてきて、彼が王になって統一する話だろうかと推測することができてから、後半は徐々に面白くなった。

それにしても、ドラゴンとオオカミの成長とホワイトウォーカーの話を引っ張りすぎでやらなすぎ。
第一章は序の序の序章だった。

どの国にも良い人と悪い人がいるのと、それぞれの国で倫理観が違うというのは面白かった。
暮色涼風

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