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獣になれない私たちのtoncoのレビュー・感想・評価

獣になれない私たち(2018年製作のドラマ)
4.4
大好きな野木亜紀子さん脚本×ガッキー。見ないという選択はない。

でも1話見た段階では、とりあえず恒星(松田龍平)のキャラしか好きになれなかった。だって本質的に思いやりがあるのは彼だけ。晶(ガッキー)と京谷(田中圭)は、互いに気遣い体質ゆえ共感から惹かれ合ったわけだけど、従うほうがラクなだけで優しいわけじゃない。
でも染みついたクセは、抜けないんだよな。
何がイヤって…彼らにそっくりだった20代を思い出しすぎてツラかった…。

呉羽(菊地凛子)のように獣みたく行動できたらどれだけ生きやすいか。
気遣い疲れした現代人はみんな呉羽になりたいし、恒星のように理論立てて説得できる力を持ちたいと思ってる。でもそんな風に生きれるのは、一握りの才ある人間。

朱里(黒木華)は一見とんでもないが、彼女の依存体質を助長させたのは間違いなく京谷だし、彼は心を鬼にして彼女が自立できるよう全力で突き放さなねばならない。
這い上がる力を信じて。

ほぼ全員が未成熟な物語で、序盤はイライラしながらも、彼らの成長を見届けねばと義務のように見続けたけど、そうか「5tap」の店名ってこの5人の物語ってことを示唆してたのね。

この物語のテーマって色々語られてるけど…

個人的には、晶が漏らした中盤で漏らした本音
「ないがしろにされてる自分を認めたくない」ってやつだったのかな。
他人の評価で自分の価値をはかってしまう大人たちの成長物語なんかなと思いました。

だからラブストーリーではなく、
野木さんも強調されてるよう、ラブ「かもしれない」ストーリーなんだよね。