ドラマの主人公って、ヒーローだったり、ダメダメだけど人情味があるひとだったり、個性がすごく強い傾向にあるけれど、けもなれでは、いたって普通で、でもいろいろなところで少しずつ我慢している沢山の現代人のひとりである晶を主人公にしているところがすごくリアルで共感できました。
無意識に我慢を重ねていた晶が、少しずつ勇気を出して自由に生きられるようになっていく姿が泣けました。そして、よくよく考えてみると本当にバカらしいなと思う社会の決まりごとや価値観にガツンと警笛を鳴らしてくれる野木亜紀子さんの脚本が好きだなと改めて実感した作品でした。
キスシーンオタクとしては、カフェの前でのシーンがあまりにも好きで...
あえて遠くから映して、そのあといよいよ顔をアップにするかと思いきや、足元の水飛沫を映す展開がお見事すぎて、「あえて全部を見せない」美学に感動。「まっしろ」のエモさもあいまって、なんとも色気のある素敵なキスシーンでした。