アカエリヒレアシシギ

トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン シーズン2のアカエリヒレアシシギのレビュー・感想・評価

4.0
トムクランシー原作の同作、Amazon制作第2シリーズ

前シリーズの中東から舞台は南米ベネズエラへ。
帝国主義の独裁国家が腐敗していく様から革命前の国全体を巻き込んだ混乱までを鮮明に描く。
前作の敵対する側の心情や家族への想いに加えて、今回は様々な秘密組織の私情が絡み合う描写が追加され、たった「1つの国家」をめぐる各々の組織やそこに属する一人一人の思惑と駆け引きを最後まで楽しめる。

今回はベネズエラの事象を詳細に扱っているが、前作と違い女性が活躍する描写が多く印象に残る。権力や強欲に屈しない強いものの象徴として重要なメッセージ的な役割を果たす。

映像のクオリティや演出は前作同様申し分く、見応えも十分。また、ここまでしてやっと全話完結型ドラマとしての「作品」敵要素が強くなることから、全部詰め込みました感のある2時間映画とは違い、視聴者の興奮度合いや感じ方まで丁寧に計算した上でストーリーを展開しているような気がした。