ヒルハウスの住人だった家族一人ずつに焦点を当て、過去と現在を交錯させつつ、その家で何があったのか、事の真相を明らかにしていく構成が非常に巧みで、滅茶苦茶面白かった。
幽霊の描き方も緩急が効いていて、ジャンプスケアもあれば後からゾッとするような描写もあってとても好き。
なんとなくじめっと湿度のある描写で、Jホラー好きな人でも楽しめるんじゃないかしら。
5話から加速度的に面白くなるし、アビゲイルとか、赤の部屋の秘密とか、複数話構成のドラマならではの伏線の貼り方、山場の作り方も上手くてまいった。
基礎となるテーマは家族愛で、ヒルハウスでの母の死でぎくしゃくしてしまった家族が傷を負いながらも修復される話でもある。
10話のスティーブンと父親の会話は凄く良かったですね。
