犬神家の一族の1の情報・感想・評価

昭和22年、信州財閥の巨頭、犬神左兵衛が81年の生涯を終えた。東京に事務所を構える探偵の金田一耕助は、犬神家の顧問弁護士である古舘の助手、若林から手紙を受け取り、犬神家の本宅がある那須へと赴く。その手紙には、佐兵衛翁の遺言を巡り一族に恐ろしい惨事が勃発するかも知れぬ、という憂慮が記されていた…。 犬神家の家族構成は以下の通り。 ○犬神佐兵衛(犬神家当主。享年81。生涯妻を娶らず、4人の妾にそれぞれ子供を産ませている) ・松子(長女。未亡人) ・佐清(松子の息子。復員兵。戦傷により顔をマスクで隠している) ・・竹子(次女) ・・寅之助(竹子の夫) ・・佐武(竹子の息子) ・・小夜子(竹子の娘) ・・・梅子(三女) ・・・幸吉(梅子の夫) ・・・佐智(梅子の息子) ⭐︎野々宮珠世(孤児。佐兵衛に引き取られ大切に育てられた。3度も命を狙われている) ⭐︎猿蔵(珠世の下男) ⚫︎青沼菊乃(製紙工場の女工。佐兵衛の愛人。既に病死している) ⚫︎青沼静馬(菊乃と佐兵衛の息子。佐清と似ていたという。戦死したという事だが…？) 遺言状の内容は以下の通り。 ・犬神家の全財産及び全事業を意味する三種の家宝「斧(よき)・琴(こと)・菊(きく)」は野々宮珠世に譲られる。 ・珠世は配偶者を佐清、佐武、佐智の中から選ばなければならない。この3人から選ばなければ、遺産の相続権は喪失する。 ・珠世は遺言状の公表から3ヶ月以内に配偶者を決めなければならない。もし3人が結婚を拒否した場合、あるいは3人とも死亡した場合、珠世は誰を配偶者に選ぶも自由となる。 ・もし珠世が相続権を失うか、遺言状の公表以前に死亡した場合、犬神家の全事業は佐清が引き続き、全財産は5当分され、佐清、佐武、佐智に1/5ずつ、青沼静馬に2/5が相続される。分与を受けたものは、その分与額の2割を犬神奉公会に寄付すること。 現状気になるのは、①若林さんを殺したのは誰か？何のために殺したのか？ ②珠世の命を狙ったのは誰か？ ③佐清は本物なのか？ といった点だろうか。 古谷一行の金田一っぽさが凄い。他にも色々な役者が演じているが、やっぱりこれに勝るものなし。 三姉妹の圧は凄い。こんなんが娘だったら佐兵衛翁もそりゃ苦労するわ。静馬を可愛がるのも頷ける。 なんで斧が「よき」なんだ…？と思ったら、伐採用の斧の事を「よき」と呼ぶんですね。この呼称って今でも使われているのかしら？