犯罪者プロファイリングに着目したサスペンス作品。全体を通して地味なんですが、緻密でありスリリングな会話劇は今作の特徴。
✔️悪を理解するということ
凶悪犯との対峙することで自らの心が蝕んでいく姿は見事でした。必要以上に用心深くなり、色相が濁っていく。また、自らの感情、恐怖を殺していた。そうしなければ、聞き取り調査はできないからだ。虚栄心の権化と化したホールデンは無様なものであった。また、知らず知らずのうちに女性嫌悪に陥っていたのかもしれませんね。
✔️雑感
・オープニングを飛ばしていたんで後に気づくんですが、禍々しい音楽に録音機器をセットする度に挿入される遺体の写真と相当な代物ですね。