快作。
魔法や超能力は無いが、敵（≒悪人）を容赦なく抹殺するクライム・アクション・ドラマ。
元海兵隊のフランク・キャッスルは、愛する家族をマフィアに殺されその復讐のため、私刑執行人「パニッシャー」となり、家族の死に関わった人間を抹殺、復讐を終えたあと自身の死を偽装し別人として過ごしていた（ここまでが前エピソード）。
家族を失ったショックや喪失感から立ち直れず、悪夢を見ては飛び起きる日々を過ごしていたところへ、フランクが従軍時代に関わっていたとされる殺人事件を巡り、再び凄惨な戦いを繰り広げる。全13話。
ストーリーは、いろいろ練られていて復讐だけではなく、フランクの孤独と葛藤、帰還兵の苦悩、そして国家の犯罪等、複数のテーマが描かれ、フランクの悪人に情け容赦ない冷酷さと家族・仲間思いで心優しい面を兼ね備えた魅力が存分に発揮されている。
さらにフランクと相棒マイクロ、捜査官マダニとその部下サム、それぞれのコンビの最悪の出会いから徐々に信頼関係を深めていくエピソードはありきたりではあるが、見てて羨ましい。
また、主人公フランクを演じるジョン・バーンサルの演技がとても良い。良き父であり夫であり友人としてのほのぼのシーンからの、パニッシャーとしての冷酷非道で凄まじい暴力シーンと演技の幅が広く見える。
その他にも、アンバー・ローズ・レヴァが演じる有能だが人を見る目がないけどセクシーな捜査官ダイナ・マダニ、ベン・バーンズが演じるフランクの戦友でイケメン・スナイパーのビリー・ルッソ、エボン・モス=バクラックが演じる愛妻家で正義感は強いけど腕っぷしは弱いマイクロこと分析官デヴィッド・リーバーマンとキャラも多彩。
ラストも良い終わり方だと思う。
