初めから犯人がわかっているサスペンスドラマ。
連判状に始まり半分以上ずーっとそれの奪い合い…。
色恋話もなし、感動もなし。
音楽も特に残らない。
スッキリ感もなし。
ここでは「トンイ」「イ・サン」で見た英祖とはまったく違って悪い描かれ方をしている。
いや悪く描き過ぎる。
あの感動を呼んだトンイの息子とは思えない。
笑ったり泣いたり狂気に満ちた王でつかみどころのない人間になってしまっている。
ここは英祖にも同情できるような人物像にして欲しかった。
思悼世子も優しいが民の為とはいえ浅はかで無鉄砲な行動が目立ちいまいち感情移入できない。
皆に感情移入できたならチェ・ジェゴンの辛さももっと伝わっただろうに。。
脚本に人物たちの愛が感じられないのが残念。
哀しい結末がわかっている史実を描くのだからそれぞれの思いがもっと細かい心の移り変わりを描いて欲しかった。
エンディングだけカッコ良かった。