眩（くらら）～北斎の娘～のClaryのレビュー・感想・評価

世界に名を知られた北斎ではなく、その娘が主人公。
常に技量不足を己に諫める北斎を間近にしながら、画に生きた人生。

以前、北斎展ではじめて「吉原格子先之図」を観たときの衝撃は忘れられない。
暗闇に映る光、そこにいる眩い吉原の遊女たち、
そこに魅せられる人たちの様子の描写。
あの「光」をどうしてあんなに表現できるのだろう。

その光を目指したお栄のドラマであったように映った。

宮崎あおいの、さまざまな感情、表現が見どころ。