皮肉屋で性欲強めな主人公が一筋縄ではいかない家族と変わり種の男たち相手に羽目を外したり悲嘆に暮れたりするちょっと下品なシニカルコメディ。
第5話まではシリアスよりジョーク多めで軽い感じに見れたんだけど、最終話でドーンときた。衝動が抑えきれずに全部ぶっ壊してあとでめちゃくちゃ後悔する人間的にかなりダメな主人公でも、見ていてなぜか憎めない。爆発するまでの感情の流れが腑に落ちるから、むしろ同情的な目で見てしまう。脇役が変な人間ばっかりなんだけど、よく考えたらここまでじゃなくても近い人は居るねっていうキャラの作り方がうまい。
主演のフィービー・ウォーラー=ブリッジが製作総指揮と脚本を書いてるんだけど、リアリティとファンタジーのバランスがすばらしい。親友のエピソードを入れ込むタイミングも含めて全体的な流れがスムーズで、途中で見飽きることがない。
ところで元カレのハリー役、どこかで見たことがあると思ったら「マンマ・ミーア!」の続編に出てた。ヒュー・スキナー。顔が印象的だったから覚えてた。2nd seasonはアンドリュー・スコットが出てくるらしく、これから見るのが結構楽しみ。