るる

セックス・エデュケーション シーズン1のるるのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

この主人公、見覚えが、と思ってたらエイサ・バターフィールドか!

大学生のうちに見たかった気がするけど、当時はただの下ネタに感じてしんどかったかもな。大事なことを読み取れなかったかもしれない。それくらい無知だった。

会話の中でさらりと「エディプスコンプレックス?」と問うて、「いや違う」と返事がきたり、こんな会話をしたかった。

ただちょっと、フロイト的言説に寄りすぎてないか? イマドキ、どうせならフロイトの男尊女卑的偏りへの批判も扱うべきでは? という気もした。

私のヴァギナです、連帯、小気味いいフェミニズム賛歌、痛快だった、いわゆる神回だったと思う。でも、犯人は感情的、女の子っぽい、とアッサリ結びつけたあたりはステレオタイプの踏襲で、フェミニストのメイヴらしくない軽率な発言で、明らかに不自然、無理やりまとめた脚本に感じて、爪が甘いなと。

エリック関連では泣けた、このドラマではゲイ差別、ドラァグクイーン差別をもう描かないんだ、すごい、と感動しかけたけど、やっぱりね、、、なんだ、、、という展開で、苦い気持ちに、でも私には必要だった、ごめんね、フィクションのなかで幸せな様子ばかり見せつけられると、現実を思って悲しくて悔しくてたまらなくなるんだ、、、ごめんね。

ストレートの男の子と、ゲイの男の子との友情をこんなふうに付かず離れず軽やかに描いた作品を初めて見たかも。

レズビアンの母親たちの喧嘩に気が滅入る息子の描写、これもすごい。レズビアンへのイメージダウンが目的ではない、レズビアンカップルも男女カップルと似たような問題を抱えていると示す描写ときちんと伝わってきて、隔世の感。

プレッシャーかけられるジャクソンもつらいが、

メイヴの境遇つらい。マジつらい。

登場人物みんな好き。良作。いま見たいドラマだった。先進的すぎず、チョット物足りない部分も含めて、よかった。シーズン2が楽しみ。
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