韓国ドラマの復讐モノと言えば、「グローリー」みたいなエゲツナイやつを思い起こしますが、本作の復讐は笑えるようなものが多くて平和的です。
しかも主人公達がみな中年女性で、権力を持つ者に利用されたり見下されたり暴力を振るわれたりして虐げられている人達です。
そんな人達の中に高校生の男の子も加わってのユルい復讐クラブですが、それぞれに傷を持ち孤独な人達が、互いに支え合い連帯しながら強い者達をギャフンと言わせるべく立ち向かい、そうしながら自分の人生を取り戻していくのがとても素敵でした。
ユルい復讐劇ではありますが、扱ってるのは、DVやいじめ、非正規労働者への見下し、セクハラなど、巨大権力による犯罪とまではいかないけども、日常的にある暴力や弱い者いじめであり、それに対して明確にNO!を突きつけるのが痛快です。
夫に愛人との子を押し付けられたお飾りのような財閥妻、夫に隷従させられている教授の妻、貧しいながらも魚屋を営みながら子育てするシンママといった、全く境遇の違う女性達が、それぞれが抱える辛さに寄り添い、心強さや明るさ、楽しさといった明かりが閉じ込められた人生に差し込んでいくのが良かったです。
どの女性もそれぞれの個性があってそれぞれに魅力的ですが、ラミランの存在感はさすがです。
脇に控えるチョンヨンジュもスゴイ!
校長先生との場面、面白かったなー。
復讐されるダメオヤジ達も、チョンソギョンとかチェビョンモとか小者感があって絶妙なキャスティング!
韓国作品でずっとチョイ役で出てた方が大きな役で出られるのも嬉しいです。
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