できる

きのう何食べた?のできるのネタバレレビュー・内容・結末

きのう何食べた?(2019年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

同性愛者とか料理ものとかそういうのを一先ず差し置いて、前提に、人と暮らすということ、共に生きていくことを描いている作品だと思う。

おかえりモネの時も、透明なゆりかごの時も思ったけど、この人の脚本の前では全ての人間が今を生きている一人の人間としてとまっさらな状態で白日の下に晒されてしまうような気がする。私達は各々に抱えているものはあるけれど、それ以前に今を生きているという条件はみな同じなのだ。それをこの人の脚本はいつも強く実感させられる。

料理ものだと思っていたけれど、思った以上にしっかりと性的マイノリティーの葛藤が描かれていた。
二人がこの世の中でどう生きていくかをしっかり考えていく様や二人が穏やかに幸せそうに暮らしている様が印象的だった。一人っ子が多く出てくるのも印象的だった。
一人っ子で、結婚もできず、子供も残せない。それはそうと割り切って、何が残せるかとかをしっかり考えていくのって、めちゃくちゃ大事な事だなとこのドラマを見て思った。
私が求めていたものってこの二人みたいな穏やかな暮らしなんだなと思った。

料理苦手なのに料理作りたくなったし、穏やかなドラマなので、掃除とか刺繍とかがめちゃくちゃ進む作業用ドラマとしても最適でした。
できる

できる