ウルトラセブンの42の情報・感想・評価

現在の日本は 第四惑星 にかなり近い。予言で警告。画一的な物を良しとする風潮が行き過ぎて 市民の息苦しさは60年代より増しているのではないのかな… テレビから進言をこめたドラマが流れていた時代と。売れて 派手で 笑えて 注目される、が目的と化したテレビやメディアと。 相変わらずの実相寺昭雄な構図とメッセージが、時間を超えて冷水ぶっかけてくれる。

本格SFすぎて途中までウルトラセブンだってこと忘れてた。 ゴダール『アルファヴィル』が元ネタと聞いて、なるほど。 ラストのダンとソガの下駄占いが印象的。

｢人間は物覚えが悪くていかん。コーヒーの味が毎日違うんだからなぁ...｣ いつ聞いてもものすごいセリフ。 過去から人間のアイデンティティを揺るがした『ノンマルトの使者』の次に、未来に人間のアイデンティティを揺るがすかもしれない話を持ってくるのが物凄い。 ｢ロボットらしい生き方を願った人間はA級戦犯｣｢リアルなドラマ作りのために実弾を使って人間を殺害する｣といった感じで世界観もかなり怖い。実相寺監督の極まりまくった構図も相まって凄いことになっている。 前回のキリヤマ隊長じゃないが、自らの意思で建物を破壊しまくるセブンの姿にも思うところがある。 どうやら元ネタになった映画があるみたいなので、そちらも観てみたい。

ロボットに支配された第四惑星で人間が死刑にされるシーンだったり、地球を植民地にする計画などなど今だからなお怖い回