カーネル

ポルノグラファー~インディゴの気分~のカーネルのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ポルノグラファー シリーズ
全ディスクコンプリート記念!
2024年2月下旬全作品再視聴大会開催〜


私がFilmarks始める前の作品なので何回見たかわかりませんが(100回は観てないと思う)今回ここで初めてレビューしまーす。
って、もうレビューじゃないから!個人的な(偏愛)メモっす!



『インディゴの気分』は、
大大大好きな作品。
シリーズの中でぶっちぎりダントツにいちばん好き!
リアタイもしてたし録画して円盤に保存したし完全版Blu-rayも即購入したし。
もちろん原作も購入読了。

私的にはエロいBLという枠はとうになくなってしまい(なんなら濡れ場をスキップする時もあります)愛あるヒューマンストーリーとして堪能しています。


という事で、異常な偏愛レビューとなりますのでお気をつけださい。自分メモです。そう自分用です。すいません。すいませんすいませんすいませんすいません。



まず………この作品はいい意味で本気にエグい。(詳しくは特典映像をどうにかしてでも見てほしい。)
『ポルノグラファー』と違って、〝妄想〟じゃない部分が凄い。
妄想ならなんでも出来ちゃうけど、こちらは実践勝負だもの。
やってる時はやってるのだw
2話で城戸が作ったしじみのお味噌汁が美味しそうでしたが、それを飲んでたあの食卓の上で………
変態吉田、もとい城戸士郎、が炸裂するというねwこれだって妄想じゃない!

見始めてすぐ思ったのが、映像の色味が色っぽいこと。前作より、より一層ね。
で、jazzが似合う。センスいい!

第1話
導入のバーカウンターからタイトルUPまでが大好きです。特にタイトルのバックの色味………画面の半分がインディゴブルーになる感じが本当に素敵。
ピアノの音色も心地よく。
この作品は本当にピアノの存在が大きいですね。
喪服は前振りなのか!?木島理生はホントに喪服が色っぽいw
〝給湯器は俺が買ってやるから〟と言いつつ、城戸が木島理生を貶めてやろうと思った所で第1話は終わり。

第2話
冒頭の小説の映像化シーンで『日本統一』で氷室のムショ仲間兄弟分の植木を演じた永倉大輔がベッドシーンを演じてて、目が点!(正直初めは気が付かなくてクレジットに名前を見つけてどこに出てたのか探してびっくりした次第です!)
さらに城戸の彼女の父親役に、同じ『日本統一』の氷室のムショ仲間で植木と同じ兄弟分の宮本を演じた岡田謙を発見!植木を演じた永倉大輔とともに統一ファン必見だお!

〝女の真似事ぐらいやってみせろ〟〝僕はかまわない〟で2話は終わり………

第3話
始まりの蒲生田先生の無理難題シーン(今作の名場面のひとつ)とかも含め、長回し多いんだよね〜(1話でもレール使った長回し有)メイキング見ると、カットされてる部分もかなりあるので、役者さん達に頭が下がります。
そして、ピアノの素晴らしさが特徴の一つでもある今作ですがピアノの〝転調〟がこんなにエロく聴こえるとは画期的です(笑)
さらにタクシーでの車窓を流れるライトの使い方が絶品です!
少しずつ近づく2人の横顔の狭間に見えるライトがまぁ、綺麗!!
監督?照明さん?天才的w
そして、かなり際どいベッドシーンが………。吉田、もとい城戸の性癖がわかりますw〝変態だな〟

しっかし、大石吾朗………
爺さん役なのにカッコいいよなぁ
蒲生田先生のセリフのべらんめぇ調子もカッコいいもんなぁ。
あの部屋にはビックリだけどw
木島理生にはスケベの才能あるという蒲生田先生

自分の欲望がそこにあるかどうか。
あんな事をしたい
こんな事もしたい
あんな事も………されたい
官能小説なんてのは嘘っぱちだらけで虚構の最たるもんだろう。だからこそ自分の中にある真実の欲望を書いて初めて他人の心を動かせるんだと、俺は………思う
by蒲生田郁夫

西陽の当たる部屋での木島理生(早くパンツはきなさいっ)が3話のラストシーン………
座卓に積まれた本の数々は、三木監督の苦肉の策wモザイクなんて無粋なことはしないのだ。

第4話
鬼島蓮二郎誕生の回。そして士郎くんの人でなし回でもありますw
随所に見える彼のワッるい顏が印象的です。
そして蒲生田先生宅で名場面が大展開されます(赤面)
城戸も城戸なら理生も理生だよw

〝ありがとな、理生………
ありがとな、ありがとう………〟
という優しくせつない蒲生田先生と対照的に、城戸の人でなしぶりが露呈するという………
〝君は最低だ〟
4話は最悪な終わり方となります

第5話
吉田テメーっ!あ、城戸だw
ガンっ!って!理生の後頭部が気になって物語に集中出来なかっただろーが!
〝ペラッペラ〟と言われて城戸を演じた吉田宗洋にもスイッチが入っちゃったらしいんですけどねw
〝皆んながお前みたいに生きられると思うなよっ
世間なんか将来なんか知らねぇって顔で、好き勝手我儘放題で、空気も読まねぇで……くそぅ、くそ〜
それを許す特別な才能があって情熱があって孤独を恐れない強さがあって………お前みたいに………なりたかった………お前といると俺は自分が嫌になる〟by城戸士郎
〝………そうかい。気が合うな。僕もお前みたいな人間、反吐が出る〟by木島理生
せつないねぇ〜

蒲生田郁夫が官能小説家として完璧(実践して取材というねw)であると同時に人間として素晴らしいところを、大石吾朗がこれ以上ないというくらいのハマり方。
キワモノとしてのエロ爺さんが、実は木島理生にとっては優しさの塊であって、毎回見るたびに彼に泣かされてしまうのです。
〝悔いなんてねぇと思ってたのによぅ………あぁ……オメェのせいだぞ、城戸っ!テメェの軽はずみな思いつきが………こんな………こんなぁ………あゝ………責任………取れっ、なぁ!頼む、なぁ、頼む………頼む………頼む〜〟
先生と一緒に泣かせていただきました………
この後の城戸の拳と後ろ姿での劇伴の転調がまた堪らん!
そこからのぉ〜水谷社長だよ!
水谷社長の初登場シーンから山中聡のノリが最高なんですw
城戸〜っと呼ぶ声や、
ちょちょちょこっち来い、の言い回し、これで水谷社長の人柄がわかるんだから、凄い。
そして、自分の会社や仕事に対する思い………そして〝馬鹿なヤツっ!〟と言いながらの優しさ………
最高だなこの男w

先生のベッドわきでの2人に、ジーンときちゃった。
〝5日ぐらい前から段々喋ってることが支離滅裂になってきてさ、先生の明晰な頭からどんどん言葉が失われていくのがわかった。もう元には戻らないんだろうなって。辛かった………でも、先生にはもう必要ないんだよね、そういうものは………〟
泣けたぁ。
そして先生が息を引き取って5話は終わります。


最終話
先生の葬儀シーンから
玉稿拝受。
三木監督がこだわったというだけあって桜の使い方が絶妙です。
はらりと散る花びらが寂しげであり暖かみもあり、色気も感じられるのは映像の妙と言うべきでしょうか。喪服の黒との組み合わせが何しろエロかった。確かに〝喪服っていうジャンル〟は有るねw
〝そういうところ………僕は………好きだよ〟
城戸のヒゲ、ホント痛そうw
そして揺れるグラスwww
(竹財輝之助もよく受けてくれたと思います!頭が下がるわw)
事が済んだ後のあの畳での城戸の表情をどう読み取る!?

そして携帯をブッチする城戸。
荒れる理生。
からの〜公園シーン………。
蒲生田先生に託されたのになぜああなる?冷てぇじゃねえかっ!城戸!ズラが似合わないのはその罰だなw(あれ、ズラだよね、多分)
私的には城戸が蒲生田先生との約束を果たさないから結果春彦につけ込まれたんだ!けっ!と、思っています。
ばーか、ばーか、城戸のバカ!
でも再会シーンが見られて良かったです。
より戻して欲しかったけどなぁw
なだれ込んで欲しかったなぉw

〝城戸くん、またね。
     まーたーねっ〟
〝何かあったら、いつでも連絡しろよ〟
見つめ合いながらのこの会話が
のちのちの未来に効いてくるw

城戸がいうように
この二人は一生燻り続けるが良いのだ!

最後のタクシーが走り去るシーンはついに画面全部がインディゴブルーなんですね。
上手いなぁ。

鬼束ちひろの主題歌も良いね。
歌詞をググってしまったよw

ここまで見ると、また『ポルノグラファー』を再度観たくなる。
理生の部屋のキッチンでの2人のただならぬ雰囲気を味わいたくなるのです。
おぉ、無限ループ!



最終話のエンドクレジット後は………私的には無くてもいい。
まぁ、次に続く感は出さないとなのかなぁ(笑)



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以下はメモ
2019年8月時点のレビュー
UPし忘れてた

ちょっと調べたい事があって久々にBlu-rayを開けたついでにレビュー。

OA当時、ウキウキワクワクのリアタイ組でした。前作『ポルノグラファー 』で木島理生に惚れ込んだクチです。
今作でも早い段階で、電車代がなく夜道を歩いて帰る喪服の木島理生に一瞬でヤられましたw

しかし前作で、よくやるよなぁ〜と感心してましたが、今作はエロさが倍増しててなんならちょっとグロも感じられるほど。(理生の〝自己開発〟シーンはかなりのモノでした。)キスシーンもねちっこさがマシマシだし。
よくぞ地上波にのせたよねwフジテレビ。
それもでもやはりなぜか品がある様に思えるのが不思議。竹財輝之助のお陰かな、とも思います。
オープニング、バーカウンターの男2人の背中で、ツカミはオッケーでしたもんね。
流れてくるピアノの旋律も好き。桜の花も綺麗だったなぁ。
若き日の木島理生(竹財輝之助)の喪服に始まり、鬼島蓮二郎としての木島の喪服で終わるのも上手いです。
編集者としての城戸士郎(吉田宗洋)の仕事ぶりも認めたい!(玉稿拝受とか言えたんだねw)

ストーリーは木島理生物語として前作よりしっかりしてるので、面白く見てました。
特に『城戸く〜ん』と彼の胸で寝てしまう若い理生が可愛くてね〜!
蒲生田先生(大石吾朗)の存在も大きかったですよね。弟子入りのエピソードがなんともキャッチーだったし。
そして鬼島蓮二郎のいう通りやはり、喪服はエロかった!

個人的には久住君は出てこなくても、良かったのになー

この後、オマケ的な『ポルノグラファー プレイバック 春的生活』とか劇場版映画も見たけど、絶対的に『インディゴの気分』が好きです!!!
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