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八つ墓村のSEIJISANのレビュー・感想・評価

八つ墓村(2019年製作のドラマ)
1.0
原作は何度も読み返しています。横溝正史先生の大ファンなので著作は全て読んでいます。先生の作品の代表作はやはり「金田一耕助シリーズ」ですよね。その中でも傑作の誉れ高い同作。これまで何度も映画化やドラマ化されてきましたが、原作が大長編に加えて緻密なストーリーの組み立て方をされているので、省略や脚色は仕方ない。それらを差し引いても本作はあまり良い出来では無かった。謎が明かされる順番、キャラクターの掘り下げ方不足、それを補う為なのかキャラクターの性格や行動の変更などなど原作の忌まわしい幻惑的な雰囲気は微塵も出せていなかった。あの「津山事件」になぞらえた恐怖のシーンが何故か日中に変更されている。あれでは頭と胸にに着けた懐中電灯の恐ろしさが際立たない。音楽の選曲も謎。サイモン&ガーファンクルが流れた時には失笑してしまった。吉岡=金田一耕助は、かなりハマり役だと思っているので、それだけにこの出来映えは残念の一言に尽きます。
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