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エールのmanamiのレビュー・感想・評価

エール(2020年製作のドラマ)
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過去鑑賞記録。

Filmarksのキャスト欄には名前がないけれど、今話題の映画に出ている山時聡真が出演してました。主人公裕一の妻・音から歌を習おうとするも挫折、裕一からハーモニカを教わることとなり、後に出征する少年役。
主演は窪田正孝。その他、音楽が重要な役割をしめるので、いわゆる「歌える」役者さん多数。
コロナ禍の影響を受け始めた時期だったため、一時は撮影が中断され、最新話が放送できないという事態にもなった。
そのことやコロナの流行などは、脚本に影響があったのかどうか?分からないけど、終わってみれば、「歌でみんなを元気にしたい」「戦争という悲劇を乗り越えて前を向く人々」など、この時期にとてもふさわしい作品になっていたように思う。
音を演じた二階堂ふみの、ややもすると溌剌すぎるほどの姿は特に、朝ドラらしい明るさに貢献していた。
また、モデルとなった人物のエピソードが少なかったのか何なのかこちらもよく分からないが、脇役が脇役におさまらないのも特徴的だった。
中でも作品全体の主題ともなる存在感だったのが、森山直太朗演じる藤堂先生で、前線での歌唱は彼にしかできない名シーンだった。
ただし私が最も泣けたのは、歌手となった同級生という役の山崎育三郎が、マウンドで独唱する「栄冠は君に輝く」。彼もそしてこのシーンもまた、戦争からの復活という作品のテーマに合ってもいて、印象に残っている。
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