このレビューはネタバレを含みます
外務省機密費流用をめぐり警視庁捜査二課の刑事たちを描く。
粗野で仏頂面の刑事たち、お坊ちゃんと呼ばれる二課長、パッとしないけれどここぞという時に役に立つ若手キャリア職員と、メンバーが最高に魅力的。
プロフェッショナルとは何か。各々仕事に美学をもって、それぞれの役割を果たしていく。大組織の中で自分を貫く矜恃をもち、誰も見ていないところで自分の中の規範がしっかりとしている人を描きたかったと原作者の清武秀利は言っていたが、まさにそのとおり。
自分の組織で考えた時、そういった人はいるだろうか、自分は少しでも信念を持てているだろうか。小手先でうまく立ち回るのも生きていく上では大事かもしれないけど、プリンシプルが無くては本当に満足のいく仕事は出来ないのかもしれない。
夜の国会議事堂を背景に流れるエンディングソングが美しい。