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しんがり~山一證券 最後の聖戦~のoznyのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

1997年の山一証券自主廃業を描いたドラマ。WOWOWはさすがのクオリティだ。

仕事に対する執念の凄まじさは、自分だったらあそこまでやるだろうかと思うほど。消えて無くなる会社を調べて、死人に鞭を打って、自分たちのプライベートを犠牲にしても何にもならないという正論を跳ね除け、一体何がしたかったのか。作品の中で主人公の梶井(江口洋介)は自分の好きな会社だから何が起こっていたのか真相を明らかにすると言っていた。自分だったら、まあまあ、誰が悪いわけでもない、時代が悪かったとお茶を濁すかもしれない。外部の機関に任せましょうというかもしれない。梶井のこの精神力、責任感がすごい。
でも、真実を明らかにすることが、これからの世の中をより良くすることを信じてがんばったのは分かる。会社上層部への怒りが原動力となることも分かる。
そういったモチベーションと現実を天秤にかけた時に、どちらに自分を傾けるか。それを決めるのが、自分の生き方や信念なのだろう。自分は何に信念をもって仕事をしていくのか、考えさせられる作品でした。
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