梅ちゃん

憑依~殺人鬼を追え~の梅ちゃんのレビュー・感想・評価

憑依~殺人鬼を追え~(2019年製作のドラマ)
4.0
数十人を手にかけて極刑に処された連続殺人鬼の魂が、地獄から呼び戻されて甦り、罪なき一般人に次々と憑依を繰り返しながら悪行を重ねる。それに立ち向かうのは幽霊が見える朴訥とした刑事と、美しき霊能者の一見不釣り合いなバディ。

個人的ベスト級の名作『マイ・ディア・ミスター』で三男坊を演じていたソン・セビョク目当ての鑑賞でしたが、パートナーとなるコ・ジュニもとても素敵で、現在他の出演作をチェック中です。

ジャンルはオカルト・サスペンスと認識して臨んだのですが、いざ見てみると恋愛描写の方が気になる割合が高かった。純愛とも言える2人の不器用な交流に終始ほっこり。幸せな未来を願わずにいられませんでした。

韓国ドラマにおける連続猟奇殺人鬼の被害者数が20とか30とかよく見かけますが、日本のそれと桁違いなのは治安の問題か警察組織の能力の問題かただのハッタリか。まあ、多きゃ多いほど盛り上がるんでしょうけれど。





以下、ネタバレ





怒涛の終盤は、情け無用かつハイスピード。主要人物がほとんど生き残ることが出来ない鬼展開に『デビルマンかよ。』と呟き、『おみおくりの作法』『ZZガンダム』を彷彿とさせる絆を紡いだ死者たちの想いに涙させられる。結局は、情けは人の為ならず、なんだなぁ😢

ラストに生まれ変わった2人が出会うシーンがあったのがせめてもの救いでしたが、犠牲者を最小限に抑えた2人の幸せな結末こそ観たいものでした。ガッデム。