asato

サ道のasatoのネタバレレビュー・内容・結末

サ道(2019年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

光あれ
神は天地創造の際、7日目にその身体と御心を休める為に6日目の晩、ひっそりとサウナを作った。

一説によると、洗礼と言う宗教上、極めて特殊な状況下において興奮状態にある人々を敢えて水中に沈め、不思議な光悦感を与える事がサウナの普及に寄与したと言う。

また、近年サウナ界では、人類最大の発明である時間を示す概念、即ち、紀元前をBS(Before Sadou)、紀元をAS(Anno Sauna)と表記している。
(今は紀元2年である。また、都内最古の施設と言われている鶯谷サウナセンターが出来たのは紀元前40年だと伝えられている。)

当然の事ながら、紀元前より世界とサウナは存在し、サウナの民は神との契約を全うする為、懸命に生きていた。
それはいつの日か約束の地へ帰る為。
迫害を受けようとも、この想いだけが彼らの支えだった。

しかし時の流れとともに、世界ではかけず小僧を始め、涅槃仏や汗ロウリュなど、許し難き悪行が横行し、人々は神を信じることを諦め始めていた。
そんな時代にサ道は預言者の元へ現れ、我々を導いて下さった。
シナイ半島のとある山頂でテレビを観ていたところ、突如、神から全12話で構成された啓示がくだったのだ。

それでも約束の地は遠く長い道のりであった。
道中、神を信じない者達に追われ、サウナの民は身も心も限界であった。
遂に広い海の近くまで追い込まれ、逃げ道もない、絶対絶命のその時に奇跡は起きた。

海が2つに割れたのだ。

間を抜けてサウナの民が無事逃げた後に、その水は追っ手を飲み込んだ。
神を信じる人々は追っ手からは逃れたが、約束の地を見ることはなかった。

一方、滝のような水に飲み込まれていったものの生き残った追っ手が生前に「約束の地をみた。ととのった。」と話したという伝説が残っている。

その不思議な水が流れる聖なる泉はShizuokaのどこかにある、と現代にも語り継がれており、サウナの民の子孫達は今も約束の地を求めて彷徨っている。
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